
聖書悪人列伝5選-悪事の経歴を列挙してみました
人の振り見て我が振り直せと言います。
聖書には悪人がわんさか出てきます。
それは現代に生きる私たちが教訓とするためであります。
たまにはこういう角度からまとめても良いかなと思い今回5人ピックアップしてみました。
何度も言うことになりますが、聖書は過去の出来事を現代の私たちへの教訓としています。同じような悪いことを行うための教科書ではありません。
目次
聖書中の悪人その1:アダム-反逆と数千年に及ぶ間接的殺人
聖書の中でもかなり著名な人物アダム。
彼がやってしまったのは、人類が死と不完全さを持つようになった根本原因を作ってしまったことです。
その後の人類数十億人が死ぬ理由は、全部このアダムの責任という聖書の見解です。
アダムの失敗物語
最初アダムとその妻のエバはエデンと言う場所に住んでいましたが、そこには唯一食べてはいけない木の実があり、食べたら必ず死ぬという警告をきちんと受けていました。
そして、妻のエバが食べちゃって、エバに勧められてアダムも食べるというミスをやらかします。
やったらダメという指示を出したのは神。アダムはそれを故意に破ることで神に反逆しました。
そして、事前に木の実を食べたら死ぬという刑が決まっていたのでその通りに執行されました。
元々人類は死ぬようにプログラミングされてなかったんですが、このアダムのミスでバグが発生。結果として死亡するという機能が人間にもたらされ、同時に不完全という性質まで手に入れることになってしまいました。
このアダム事件は深い考察がたくさんできますけど、悪事と言う点を簡単に説明すると、アダムは反逆と間接的殺人をたった一つの行為でやってしまいました。(創世記3:1-6)
ターニングポイント
・人の言うことを聞かなかった
やったらいけないということを軽く見ていましたのでこんなことがおこりました。
・妻にメロメロでまともな決定を下せなかった
妻がかわいすぎたのですかね。詳細は書かれてはいないんですけど、何でアダムが食べてはいけない木の実を食べたのか?
それは、妻に勧められて食べました。
つまり妻に一緒に悪いことを行うよう勧められて、悪いとわかっているけど妻がかわいいから従ってしまいました。(可愛いかきれいだったのかとかは書いてないので一部イメージですので、悪しからず。)
教訓
可愛い奥さんを持っている人は感情に流されないようにしましょう。
聖書中の悪人その2:カイン-嫉妬が行き過ぎ弟を殺害
創世記4:1-16の記述を簡単にまとめます。
カインは弟のアベルに嫉妬しまくって、殺してしまいます。
アダムが間接的殺人の始祖なら、カインは直接的殺人の最初の人になりました。
ターニングポイント
・嫉妬するのをやめろと言われたのに止めなかった
弟のアベルと犠牲をささげた時に、怒り(嫉妬を含む)をやめるように明確に指摘されていますけど、それをやめるどころか増長させてしまいました。
・憎しみを募らせた結果殺人を犯す
怒るのをやめろと言われているのに、逆に怒りをためて、そのことを考えこみ増幅させてしまいました。
教訓
嫉妬を放置すると大きな問題になることもあるので、嫉妬をやめるよう頑張りましょう。
聖書中の悪人その3:ダビデー不倫、隠蔽、殺人
ダビデを悪人の例に入れると方々からクレームが来そうですが、ここはあえて入れさせてもらいました。
なぜならダビデのやったことは
・不倫
・隠蔽
・殺人
と言うかなり極悪な部類だからです。
細かく言うとダビデはもっと罪が多くなるかもしれませんけどその経緯をザックリと書きます。
ダビデのやらかした物語
サムエル紀第二11章の記述を要約すると以下のようになります。
王になったダビデは部下の妻バテシバが水浴びしているのを見てビビッ!!と来てしまい、部下に命じてわざわざ自分の家までその女性を連れてこさせ、不倫関係に陥りました。
その後その不倫相手が妊娠したことが発覚。不倫相手の旦那つまりダビデの部下だったウリヤは戦場に行っていて不在。
そのウリヤをわざわざ王と言う特権を利用して戦場から呼び戻し、バテシバと性関係を持たせて、さもウリヤによってバテシバが妊娠したように見せかける隠ぺい工作を画策します。
しかし、ウリヤは超真面目な軍人らしく、妻と寝ることなく戦場に戻っていきます。
あせったダビデは軍司令官のヨアブに手紙を送り、ウリヤを最前線の最も激戦区に送り込み戦死するように仕向けろと指示。
そしてめっちゃかわいそうなことにウリヤはダビデの画策通り戦死。
ウリヤが死亡した後バテシバを妻に迎え入れ、さも何もなかったがごとく装うダビデ。
ここまで読むとかなり極悪な王ですね。
こんな上司が会社にいたらやばすぎです。
部下の奥さんを寝とって、死亡するように故意に仕向けるとか、ちょっときついですね。
この後ダビデは隠していた悪事をばらされ、懲罰を受けます。
さらに国民みんなにその悪事を公開され、聖書にまでどんな悪いことをやったかを書かれて3000年以上多くの人に悪い例として読まれることになりました。
3000年以上悪事を語り告げられるってかなり痛いですね。
ちなみに、ダビデは失敗もしましたけれど、それでもあきらめずに何度も立ち上がって善と義を行った義人として聖書の中であげられています。
ですので、悪人にダビデを並べるのは賛否両論あるとは思いますが、あえて入れてみました。
ターニングポイント
・欲情を燃やし続けるとまずい
ダビデの場合基本的に良い人で、上記の出来事の時にかなりミスってしまいました。ムラムラと欲望が沸き立った時に、それをコントロールしてセーブしようとせず、欲望の赴くままに行動してしまったのが問題です。
教訓
一回の不倫がとんでもなく大きな問題になることがあります。欲望はコントロールしにくいので、欲望をひけらかす人よりも、欲望をコントロールできる人のほうが精神が強い人です。そうなりたいですね。
聖書中の悪人その4:イゼベルー偽証、殺人、宗教弾圧、大量虐殺
イスラエル王国の王アハブの妻。
イゼベルはシドン人でバアルという神を崇拝しており、敵対宗教のエホバの崇拝者を大量虐殺しています。宗教弾圧ですね。(列王第一18:1-4)
さらに、夫のアハブが欲しがったナボテの土地を奪う時に、うその証言をする人を立ててナボテに無実の罪を擦り付け、殺害に及びました。(列王第一21:1-16)
夫に権力乱用を促す手法で悪事を行ったイゼベルは悪女の代名詞としても聖書中で突出しています。
ターニングポイント
・権力を握って乱用しちゃった
一国の王の妻と言うポジションを手に入れて、そのアドバンテージを私利私欲のために使い始めました。
教訓
何らかのポジションを得てもおごってはいけない。
ポジションを得て偉そうに振舞っても幸せになれません。
取り巻きができても、それはその人のポジションについているだけで、その人自身にひかれているわけではありません。勘違いしないようにしたいですね。
聖書中の悪人その5:ユダ-横領、虚偽告訴、殺人幇助
ユダ・イスカリオテと言えば裏切り者の代名詞と言われるほど有名な名前です。
ユダはイエス・キリストの選ばれた12人の弟子の一人。いわゆる側近です。
そして、マタイと言う会計職のプロフェッショナルがその12人にいたのに、ユダがお金関係を扱っていました。このことから当初はかなり信頼されていたと思われます。
しかし、のちにそのお金をネコババするようになってしまいました。窃盗?横領?どちらとも言えます。(ヨハネ12:6)
さらにその後やったことで有名な悪事は、イエスを捕まえて殺したい当時の宗教指導者たちの言うことを聞く代わりに、銀30枚を手に入れることに成功。金で無実の人を売る。さらにその価格が当時の奴隷の相場と同じ価格でした。
ターニングポイント
・預かった金をちょろまかし始めた。
スーパーのレジからお金を少しづつ引き抜いて行ってもバレます。いつかはそう言う悪事はバレちゃうんですよ。そして、取ったお金なんか、そんな大きな額じゃないことが多いでしょ。きちんと働いたほうがより多くのお金ゲットできます。
・少額で人を売る
やっぱりここでも奴隷一人と言う大したことない金額で友人を売り払いました。たいした金額じゃなくて、商売したほうがもっと大きなお金が手に入るでしょって思うんですけど、やっちゃってます。
教訓
金の魔力は人を狂わすので、たとえ少額であっても不正は行わないほうが自分のためになります。最悪の事態としてはお金のために自分の大切な友や家族を裏切る行為をしてしまう破滅のシナリオが待っています。しょぼい金額のお金をちょろまかすならせっせと働いたほうが良い。そう自分に言い聞かせて頑張りましょう。
まとめ
メジャーなところで5人ピックアップしましたが、前述の通りダビデはその後悔い改めてますので、厳密な意味での悪人ではありません。
こんな感じで聖書におけるしく〇り先生とか言うネタも書いてみたいですね。
ダビデは真っ先にしく〇り先生に出てきそうですが、私たちは不完全で必ず人生上どこかで大なり小なりミスをやらかしてしまいます。
ですので、過去のミスの実例から自分の行動を改めて、いい人生を歩みたいですね。
聖書についてさらに知りたい方は以下のページもご覧ください。
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